競馬 想い出の歴史

競馬といえば、武豊

モズスーパーフレアは強い。それでも、ファンタジスト。

 前回の記事について

 モズスーパーフレア。彼女は言うまでもなく、強い。言葉にするまでもなく、強い。それは既に多くの競馬ファンの知る所にある。そう思った。だから態々、描かなかった。だが、伝わらなかった方もいた様だ。モズスーパーフレアを軽視していると思われては癪なので書くことにした。

history-of-remembrances.hatenablog.com

 

 

 モズスーパーフレア

 モズスーパーフレアは、強い。

 33.2-33.8   32.8-34.2

前半3Fを33秒前半で駆けて、上がり3Fを33.8。前半を32秒台で駆け、上がりを34秒前半で纏める。強くないはずがない。端的に言って、強い。更に言えば、この2レースとも勝ち時計は、

 1:07.0

 1:07.0である。今年の高松宮記念のミスターメロディの勝ちタイム1:07.3だったことからも、この凄さは解る。そう、モズスーパーフレアは強い。間違いなく。

 

 

 ならば何故、ファンタジストが強いというのか。

 まず芝1200mでの勝ち時計は、小倉2歳の1:08.9。モズスーパーフレアの1:07.0には1.9秒も及ばない。1.9秒差。しかも1200mでの、1.9秒差。絶望的差。競馬ファンならば誰もが、そう考えるのが自然。ならば何故か。

 

 忘れられない二戦

 デビュー戦、2歳新馬。直線、一頭だけ、異彩を放っていた。何かを、感じた。筆舌に尽し難い、何かを。だからこそ、知りたかったの“何か”以外言い様のない、魔性の魅力の正体を。

  魔性の正体、それは、強さだった。何かとは、強さだった。強かった。先行力に加え、異次元の末脚で、最後は手綱を緩めてのゴール。一頭だけ別次元の強さだった。途轍もなく、強かった。

  あの二戦に彼の名馬の片鱗を見たのだと、私は確信した。春戦線こそ、距離適性からポテンシャルを発揮できなかったが、適距離に戻ってきた。しかも舞台は初重賞制覇を果たした小倉芝千二。

 芝1200 2戦2勝 小倉2歳S勝ち

 その彼が、芝1200に、小倉に帰ってきた。400mの距離短縮は確かに不安だ。その上、距離短縮には向かない血統。だが、一流馬というのは、血統的な不安材料があろうと、大崩れはしない。それが、一流馬だ。彼にはそのポテンシャルがある。距離短縮でモズスーパーフレアに挑み勝てるのか、それは正直、判らない。だが、例えここで負け様と本番は、勝てる。そのポテンシャルが彼にはある。一流馬の証明を。GⅠ戴冠への布石を。頂きへ。その為にも、先ずは好走を。新たな伝説の幕開け。名馬への大きな一歩を今、踏み出す。