競馬 想い出の歴史

時代は移り変わる。けれども今も変わらぬことがある。それは武豊がトップを走り続けているということ。そして、彼は日々進歩しているということ。

歴史的名勝負は幕を閉じ……

 歴史的名勝負が繰り広げられ幕を閉じた第153回天皇賞(春)であった。キタサンブラックが逃げ、カレンミロティックが好位から抜け出し一旦躱すもキタサンブラックが再び差し返し壮絶なデッドヒートの末結果は写真判定に持ち越され僅かに内キタサンブラックの勝利となった。あの劇的な春天からもう3日も経つが未だにあの興奮から覚めていない。それだけ名勝負だった。そして何より平成の盾男武豊。母父サクラバクシンオーだから皆距離適性への懸念を示していたが、皆は忘れていたのだろうか。彼の母父父がサクラユタカオーだったことを。至極当然のことである。彼の父がサクラバクシンオーなのだから。まあ武豊が流石だった。ユタカが謙一より一枚上だった。長距離は騎手で買えというがまさにその通りだった。まあどれも結果論ではあるが。私も頭固定はできなかったが。今年の春天はとても見応えがあった。武豊が凄かった。そしてキタサンブラックも強かった。
   あの名勝負の繰り広げられた淀の舞台で今度は一生に一度のホースマンなら誰もが夢であるダービーへの挑戦権を得るためのステップレース京都新聞杯が行われる。ダービーのステップレースである。菊花賞のそれではない。このレースがこの時期に行われるようになりもう15年ほどになる。時の流れとは早いものである。以前は菊花賞のステップレースであった。このレースの勝ち馬が菊花賞でも有力候補となった。そのためこのレースの歴代勝ち馬はトウショウボーイカツラギエースにはじまりヤエノムテキメジロライアンナイスネイチャミホノブルボンウイニングチケットダンスインザダークスペシャルウィークといった錚々たるメンバーである。この中で最も印象深いのは94年の第42回京都新聞杯ではなかろうか。単勝支持率77.8%単勝1.0倍の全盛期のナリタブライアンをスターマンが破った。鞍上藤田伸二のガッツポーズ。場内のどよめき。あれからもう20年である。