競馬 想い出の歴史

競馬といえば、武豊

こんな時もある........。

今週は全然当たらなかった。一つも当たらなかった。こんな時良く人は、買い方が......。とか、これなら取れた.....。とか、こんな少ないのとっても意味ない......。とか他にも頭固定にしなきゃ.....。馬単じゃなくて馬連にすれば......。とか、更には3連単じゃなくてワイドだったら.......。とかもうかなりかけ離れたことを同じことように言う強者まで現れる。色々言う。けれどもほとんどの場合それらの言葉からは何も生まれない。だから私自身そんなことは言わないし、そんなことを考えることすらしない。別にそういうことを言う彼らが紳士のスポーツである競馬についての理解がない良識のない軽蔑に値するどう仕様もない輩などと批判するつもりはない。それもまた競馬である。それそれぞれの競馬があって然るべきである。けれどもそういうことを言う人たちは勝った時も同じことを言う。
 500か100かで迷ったんだよ。500にしとけば良かった。そうすれば.......。とか、複勝じゃなくて単勝にすれば......。とか、ワイドじゃなくて馬連にしとけば...。いや実は馬単も考えたんだよ。とか、更にはワイドじゃなくて3連単にすれば......。ここまで来るともう理解不能である。
 あなたの持ってる馬券は3スズカマンボじゃないアイポッパーが頭なんだよ。アイポッパーにあなたの夢を託したんだよ。ビッグゴールドトウショウナイトはあってもスズカマンボはないんだよ。3連単で勝負に出て見事に散ったんだよ。それなのにワイドだったら.....。っておかしくない?あなたが勝負に出るだけの理由があったんでしょ。どの新聞でも追い切り凄い良いって言っててもあなたは切った。でもさ、アンカツがあそこまで完璧な騎乗をしたらもう勝者を称えるしかないでしょ。あなたの決断は結果的には間違っていたけどそれも含めて競馬なんじゃない。だから競馬はおもしろいんでしょ。
 他にも........
 デビュー戦ダート1800なのに、走破タイムが2分06秒7で勝ち馬から13秒離れてシンガリ負けで、2戦目も芝1800で2分0秒0でシンガリ負けでタイムオーバーだった馬が阪神1200m900万下のレコード記録して、7歳の京都金杯で重賞初勝利を挙げて、大阪杯でもホワイトストーンの2着になり、OPからの中1週で有馬記念に出る。しかも推薦委員会で金杯とOPをトップハンデで勝ったという2点どうにか出走に漕ぎ着けた。その出るだけで奇跡的な馬があのマックを師走の中山の直線で躱した。そう何を隠そう彼は世紀の一発屋ダイユウサクである。場内は騒然とした。1人気は当然マックで単勝1.7倍、2人気ナイスネイチャが8.7倍、評価の欲しい江田照男プレクラスニーが3人気で9.0倍。レースはツインターボが例の如く大逃げそれを追いかけず自分の競馬をしたマックとユタカ。プレクラスニーは4コーナー付近で先頭に立つものの最期の直線の坂の上りの途中で力尽き江田照の想い虚しくマックに躱された。その時、テレビの前の人そして場内の人々も、もう決まった。やっぱりマックは強かった。とそう思った刹那にインから突っ込んできた鹿毛の馬体がマックを捉えた。11/4馬身。時計にしてコンマ2秒差。ダイユウサクの完勝。あの時彼はマックより強かった。ということ。でもほとんどの人はマックからだった。彼はあんなに馬体が光り輝いていた。でもほとんどの人は彼に見向きもせず、それどころか彼に何故いるんだ。お前の出る幕はないという様な一種の軽蔑の眼差しを向けていた。が、何が起きてもおかしくないし、何が起きるか分からない。それが競馬である。現に、マックがよく分からないダイユウサクという謎の馬に負けたらしい。これは現実なのだろうか。と自身が目撃したにもかかわらず見ていた自らの目も疑う様な光景。ナイスネイチャプレクラスニーもしくはライアン。万が一、奇跡が起きてのツインターボの逃げ切り勝ちぐらいならば観客も一応は想像できただろう。けれども目の前の光景はその想定を遥かに凌駕するものであった。マックが差されて負けた。しかもよく分からない馬に。二重の衝撃であった。だが、それもまた競馬である。それぞれの競馬がある。少々長くなってしまったが、私が言いたいことは競馬は何があるか分からないからこそ楽しいのであり、そもそも競馬はイギリスの金持ちの道楽であったのをギャンブルになり馬券を買える様になり今日の競馬がある。元を正せば貴族などの趣味に過ぎなかったのだ。でもそれが万人のものになった。金を儲けるだけなら株とかFAXとかをやればいい。それでもギャンブルとしてのみ競馬を楽しみたいなら構わないが、ああすれば......。と言っている人は毎回そういう。同じことを言うのなら対策を打てばいい。ただそれだけである。それにあなたが熟慮して決断した。もう馬券は買ってしまったのにああでもないこうでもないと言ってないで腹を括って結果を受け入れればいい。ことはもう済んだのに色々言わず次を考えなければいい。そんなことを思った。