競馬 想い出の歴史

時代は移り変わる。けれども今も変わらぬことがある。それは武豊がトップを走り続けているということ。そして、彼は日々進歩しているということ。

悲願への第一歩 エイシンヒカリ 武豊

 エイシンヒカリで悲願を。 

イスパーン賞のレース後私が思ったことが現実になりつつある。

イスパーン賞での控えて差す競馬をしての1:53:29で10馬身差の圧勝。しかも、少頭数での勝利。欧州での少頭数のGⅠというのは欧州ではGⅠの登録料がかなりかかるため勝ち目のない馬は出走しない。そのため、少頭数=少数精鋭   と捉えられる。つまり、今回は強いメンバー相手に圧勝した。

武豊もこう語っている。

「コンディションがよく、このメンバーでこれだけちぎって勝てたのは大きな収穫。個人的には秋の2400mでシャンティイに帰ってきたいです。」

秋の2400とは凱旋門賞のこと。

エイシンヒカリで悲願へ。

 

しかし、ディープのときもオルフェーヴルのときも私たちは思った。

“今度こそ”と。

でも叶わなかった。だから、不安材料を敢えて挙げる。

1,気性

2,距離

 軽視は決してできない、いや、寧ろ、大きな2つの問題である。

だが、この二つの不安を払拭してくれること武豊はレース後語っている。

「この馬が2000以上の中距離を使わなかったのは気性面の問題だったから。パドックの時間も短いし、初めてのコースで多少怖がってたのかあまり行きたがらなかった。ヨーロッパが合ってる見たい。今日は控える競馬ができた。収穫の多いレースだった。」

 しかし、距離は大丈夫と言って少し長めのを使い、その後距離が合わなかった。というのを私たちは何度も見てきた。けれども、これは並みのホースマンが言ってるじゃない。武豊が言っているのだ。数々の金字塔を打ち立てた彼が、日本で誰よりも多く名馬に乗ってきた彼が、そして、日本人ジョッキーで誰よりも凱旋門賞とフランス競馬を知っている彼が、日本のトップジョッキーとして、というより武豊としてそう言ったのだ。競馬に絶対はない。だからこそ人はロマンを感じるのではなかろうか。

“ディープの仔で凱旋門を”

と誰もがあの時思った。エイシンヒカリがその夢への第一歩を踏み出した。しかし、夢への道程は未だ始まったばかりだ。

次走は6月15日(水)のイギリスのロイヤルアスコット競馬場でプリンスオブウェールズステークス2000mへ向かう。