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競馬 思い出の歴史

時代は移り変わる。けれども今も変わらぬことがある。それは武豊がトップを走り続けているということ。そして、彼は日々進歩しているということ。

蛯名の悲願なるか⁉︎ 日本ダービーⅢ

 蛯名の悲願。

Derby Day という言葉がある様に特別な1日である。競馬の祭典。その年の頂点決める1年で最も重要なレース。誰もが注目するレース。

そしてジョッキーも、いや、全てのホースマンが獲りたいレースである。

 93年5月30日

名手がダービージョッキーとなった日である。

“ダービーに勝ったら騎手を辞めてもいい。”

彼をそこまで言わせるだけの魅力がこのレースにはある。全てが噛み合ってはじめて勝てるレース。この日本競馬最高峰のレースを未だ獲っていない蛯名にとって最も獲りたいのは言うまでもない。名手がダービージョッキーになるだけの最高の相手が今年は集まった。名手がダービージョッキーになる。相手が強い方が映える。それで勝ってこそである。皐月と違いマークされる。中小牧場の星となれ。ディーマジェスティ。凱旋門賞にも出走登録している。2400で最強であることを証明できるか。そのためには、当然マカヒキやスマートオーディンに勝たねばならない。ノーマークとはいえ皐月を獲った。強くない筈がない。ポテンシャルは高い。全ては鞍上に託された。  

 だが、前回も言ったが、こういう時の武豊ほど怖い人はいない。ディーマジェスティの皐月賞制覇と弥生賞皐月賞の彼の成績。これによりエアスピネルは逆にノーマーク になった。この同期が、3強と言われた後続たちを5馬身、いや、10馬身千切って叩き合いを演じる。そんな展開もあるかもしれない。