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競馬 思い出の歴史

時代は移り変わる。けれども今も変わらぬことがある。それは武豊がトップを走り続けているということ。そして、彼は日々進歩しているということ。

エアメサイア武豊とシーザリオ 日本ダービー レース回想Ⅰ

 ダービーという最高峰の舞台でエアメサイアの仔がシーザリオの仔に先着した。

3歳春の最高峰の舞台で10年前のオークスの雪辱を果たした。だが、そんな血のロマンの感動的な物語は今回のダービーのメインストーリーではなかった。

 エアスピネルがダービーでリオンディーズに先着した。しかし、それは、勝ち馬のマカヒキから2 1/2馬身、時計にしてコンマ4秒も離されたところでのドラマであった。これが、先頭でゴール板の前での選ばれし1頭の争いであれば、そこに誰も目を向け翌日のスポーツ紙のトップは“感動的な物語”を讃えるものとなっただろう。が、現実は違った。

 「生まれた年が悪かった」

武豊は言う。

 しかしながら、距離も長かったという声もある。ただ、現段階で言えることは惜敗ではなく、完敗であったということ。武豊が完璧に乗った。それだけに、

 “絶対の永遠の2 1/2馬身差”

であった。

上位3頭との能力の絶対的な差であった。エアスピネルも勿論、ポテンシャルは高い。だが、彼らには遠く及ばなかった。エアメサイアの仔である。夏を越えて本格化するだろう。これからに期待しよう。夏以降に本格化するであろうエアメサイアの仔でありながら、これだけの素質を見せるのだから並みの馬ではない。

 「いつかGⅠを勝たせてあげたい」

武豊は言っていた。

この言葉を、GⅠで戦える、勝ち負けになる馬と捉えるのか。それとも、GⅠ馬になれるかどうかわからない。と捉えるのか。もしくは、GⅠ馬にすると言ったと捉えるのか。はたまた、GⅠ馬になるだけの素質があると言っていると捉えるのか。人それぞれである。私はGⅠ馬になれるかどうかわからない。と言っている様に思えた。

が、私は彼が言っている以上に途轍もない馬になる気がした。GⅠを連戦連勝するような。いつか“日本の内国産馬”や“日本調教馬”としてと呼ばれる日が来ると思ったのは私だけであろうか。