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競馬 思い出の歴史

時代は移り変わる。けれども今も変わらぬことがある。それは武豊がトップを走り続けているということ。そして、彼は日々進歩しているということ。

Derby Jockyまで遙かなる半馬身 日本ダービー レース回想Ⅱ

 ディーマジェスティ蛯名正義3着

  勝ち馬マカヒキまで半馬身時計にしてコンマ1秒。永遠の0.1秒。あと半馬身。絶対の半馬身。

 夢は来年に.....ではない。何故なら、「もうあと何回乗れるかわからない。」とレース前に蛯名は語っていた様にこんなチャンスが何度乗れるかわからない。今回は空前のハイレベルと言われるこの世代で3強と呼ばれる全てを大外から見事に差し切った。伏兵だった。とはいえ、豪快に差し切り、マカヒキの追随も見事に凌いだ。力がない訳がない。一度はこの世代の頂点に立ったのだから。ダービーでなかったというだけである。けれども、人はダービー馬のみを世代の頂点に立った馬だという。そして、ダービー馬としてその1頭を称えて、ダービーに勝った騎手をDerby Jockeyと称え、その1頭を管理していた調教師はDerby trainnerとして称え、ダービー馬の馬主をDerby Ownerとして称える。偉大なジョッキーかオーナーが勝てなかったのだろうか。どうして、いつから、ホースマンの夢となったのだろうか。それは分からない。けれども、彼等が魅せられる“何か”があるのだろう。

 あの名手もダービーを獲ったら騎手を辞めてもいい。と言った様に。

でも、それに魅せられたからといって誰もがそこに辿り着く訳ではない。武豊も10年掛かった。元祖天才と言われた福永洋一は遂に勝てずにターフを去った。

またしても、 蛯名の悲願は叶わなかった。

また次に。と競馬ファンは期待する。けれども、勝ち負けになる馬であと何回ダービーに臨めるのだろうか。マークされない皐月を回避した実力のある馬で臨めたらそれが一番チャンスがあるかもしれない。今回も含むと、2着は確か3度だったと思う。惜敗であろうと、大敗であろうと関係ない。事実というものはとても残酷だ。

 蛯名正義はDerby Jockeyではない。

その一言に尽きるのだから。

 サトノがヨレなかったら、マカヒキの進路を武豊が完璧にブロックしていたから出て来れなかったら。とか。サトノが真っ直ぐ走ってたら、差せた。とか。色々理由があるかもしれない。けれども、事実というのは、蛯名正義はDerby Jockeyになれなかった。ただ、それだけ。記録より記憶という言葉もあるが、記録は記録としてしか残らない。歴代のDerby Jockeyに蛯名正義の名前はないというだけ。

半馬身。

惜敗というのか、完敗というのか。何れにせよ負けは負け。一番人気を背負いインにいられる訳もない。それでも、あれだけのパフォーマンスはした。

蛯名は

「勝たせてもらえないねえ。」

と語った。

あと少しだが、決して届かなかった半馬身。

それでも、蛯名は目黒記念もしっかり乗っていた。あんな負け方をしたにも関わらず。さすがはベテランというよりも蛯名正義だからであろう。それが、人間蛯名正義の偉大さを全てを物語っている気がした。

 

ディーマジェスティは1次登録をしていた凱旋門賞ではなく、菊花賞に向かうと言っていた。ディーマジェスティは二ノ宮厩舎の管理馬である。

 

蛯名正義二ノ宮敬宇

 

往年の競馬ファンなら誰もが思うであろう。

 この二人で凱旋門を。

と。

外国産馬という理由でダービーに出走出来なかった。その年のダービー馬が武豊を初めてDerby Jockeyにしたあのスペシャルウィークである。同年のジャパンカップスペシャルウィークに勝ち世代最強を証明した。ダービーに出れたら..... と思った人もいたであろう。そして、翌99年には日本馬には今までなかった長期欧州遠征で凱旋門賞に向けイスパーン賞から 参戦し2着と好走した。イスパーン賞といえば、先日エイシンヒカリが10馬身差で勝利した時この馬を超えたということを言う人もいた。そして、大目標の凱旋門賞では逃げて勝てないと言われていたこのレースで逃げて、直線でモンジューとの叩き合いで死闘を繰り広げ、僅かで負けたものの

 “勝ち馬が2頭いた”

と、現地メディアに言わしめたあのエルコンドルパサーと同じコンビである。

 蛯名正義は日本のホースマンの誰よりも凱旋門賞に対する想いが強い。武豊も日本人ジョッキーで最初に凱旋門賞を勝ちたいと言っていたが、蛯名の想いはそれ以上強いと私は思う。それだけに、3歳で凱旋門賞に行って欲しかった。けれども、それは叶いそうにない。今、現地のブックメーカーで1人気はエイシンヒカリだそうだ。私も今年はエイシンヒカリが勝つと思っている。エルコンドルパサーが出られなかった時に武豊はダービーを獲った。今回もディーマジェスティ古馬となっての大目標は凱旋門だろう。でも、今年は出ない。競馬の巡り合わせ、運命というのは、とても不思議なものである。その間に武豊凱旋門賞を.......

そう思ったのは私だけであろうか。

 

 菊花賞マカヒキが回避。サトノダイヤモンドリオンディーズも出るであろう。エアスピネルは距離が不安である。ハナ差で泣いてGⅠ馬になれなかったサトノか。2歳王者の復権に賭けるリオンか。夏を越えて本格化したエアスピネルか。GⅠホースの貫禄を見せつけるか、ディーマジェスティ

今から秋が楽しみだ。