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競馬 想い出の歴史

時代は移り変わる。けれども今も変わらぬことがある。それは武豊がトップを走り続けているということ。そして、彼は日々進歩しているということ。

世界一の馬 エイシンヒカリ

 エイシンヒカリイスパーン賞を10馬身千切って勝った。ヨーロッパでも錚々たる顔ぶれが集まった中で2番手に控え、直線に入ると一気に突き放した。衝撃的だった。今年こそ、日本競馬の悲願であり、スピードシンボリから19頭の馬たちが敗れ去った50年来の夢である凱旋門賞を制覇を。あの偉大なる父ディープインパクトが唯一達成できなかったこの栄冠を掴む時が遂に来たと。と、私はそう思った。陣営も続くプリンスオブウェールズでの結果次第では、凱旋門賞に追加登録すると発表された。その間、今年限りでの現役引退が決まった。また、ロンジンのワールドベストホースランキングでは129ポンドで現役最強馬となった。

しかし、続くプリンスオブウェールズでは見せ場なく9着に終わった。イスパーン賞を圧勝した彼の姿はそこにはなかった。現実はそう甘くなかった。事はそうトントン拍子には進まなかった。というより、むしろ、彼が彼でなかった。彼が彼でない。それ以上でもなく、それ以下でもなかった。そして、凱旋門賞へのプランも無くなった。 彼は、天皇賞・秋からの香港カップという去年と同じローテーションに決まった。

 

彼は確かに、前走無残に敗れ去った。でも、それは彼本来のではない。彼はそんな簡単に終わらない。なぜなら、彼がエイシンヒカリであるから。それに、彼は連敗を知らない。負けた後は、必ず勝って来た。その実績が彼にはある。

10-0-0-3

その戦績が表す様に完勝か完敗かしかない。彼は外埒に向かって走っても負けない。彼が勝つ理由。それは、彼がエイシンヒカリであるから。現役最強馬として、一度は凱旋門賞を競馬の最高峰の舞台を夢見た彼だから。ただ、圧勝をすればいい。エイシンヒカリエイシンヒカリであるために。日本で最高のパフォーマンスをしてターフを去ってほしい。見たことのない大差で勝利してほしい。圧勝。それは、エイシンヒカリが日本のGⅠで唯一やり残したこと。完勝を。 エイシンヒカリエイシンヒカリであるために。