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競馬 想い出の歴史

時代は移り変わる。けれども今も変わらぬことがある。それは武豊がトップを走り続けているということ。そして、彼は日々進歩しているということ。

エイシンヒカリという動物

2016年 天皇賞・秋 エイシンヒカリ12着 惨敗。

彼は彼だった。でも、それで良かった。それに、無事に回って来てくれた。モーリスに負けた訳じゃない。彼は、人間に負けた。神経質な馬だ。何より人間が好きじゃない。競馬がスポーツとして、ギャンブルとしての確固たる地位を築いた日本競馬に敢然と立ち向かった一頭の馬エイシンヒカリ。人のためのスポーツとして、観るものを楽しませるエンターテイメントとして確立された競馬に。馬は生き物だ。俺は俺だ。と。人間の思い通りにはならない。と。俺は走りたいから走るのだ。と。彼の昨日の姿は、私にはそう映った。競馬というスポーツに馬生を捧げる他ない、彼の決して変えることのできない運命。それでも、他者に身を任せるのではなく、自らの命を懸命に生きていた。人に求められるから走るのではない。走りたいから走るのだ。と。けれども、ターフを去る前にもう一度、エイシンヒカリの勇姿を、圧勝を私は見たい。彼は、強かったのだ。そう、これからからも語り続けたい。ラストラン。彼の競走馬としての集大成を圧勝で飾る姿を私は見たい。できることなら、モーリスと再戦してほしい。彼の得意な香港を舞台で。そして、日本の、世界の競馬ファンにエイシンヒカリの強さを魅せてほしい。世界での圧勝を。