競馬 想い出の歴史

競馬といえば、武豊

夏が終わる

 夏が終わる。夏競馬が、終わる。つまりは場開催も、今日で終わる。その前に。申し訳ない。結局夏の間に春の回想記を形にすることはできなかった。中京開催の間は、ほぼ毎日、競馬場へと足を運んでいたが、もう小倉も終わる。それは言い訳にはならない。休んでいる間にユタカは大活躍し、アウォーディーはこの世を去った。綴るべきことが、更に増えた。オジュウチョウサン、マテラスカイ、そして、ジェニアル。凱旋門へと向かうクリンチャー。これからそれぞれの道で、それぞれGⅠを目指す。今日出走する三頭も、何れ、その一頭となるのかもしれない。ピアシック、グアン、そして、ファンタジスト。その三頭程ではないが、惜しい競馬の続く、7Rに出る、メイショウラケーテ。ピアシックは、調教跨ったユタカが“ワクワクしている”と、綴っていた。

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10Rのグアンについては、言わずもがな。確実に、一段と、強くなっている。父オルフェーヴル3歳馬。オルフェーヴル。明けて3歳から、強くなった。一戦一戦追う毎に、強くなっていったオルフェーヴルが、彼女の父。今、彼女も進化している。

11Rのファンタジスト。前走、強かった。確かに、ルチアーナミノルも強い。侮れない。が、“それ以上の何か”を、感じる勝ち方だった。彼、ファンタジストの勝ち方は。確かに地味なレースだった。先行して、そのまま押し切る。ゴール前の叩き合いも、然程鞭を使わず制した。叩き合いという程では、なかった。確かに、着差はなかった。だが、着差はなくとも、余裕があった。判らない。けれども、ただならぬ何か、を感じた。言葉にできない、何かを。距離適性だろうか。いや、違う。確かに、半姉コロラトゥーレ、母ディープインアクア、そして、父ロードカナロア。完璧な短距離血統。だが、僕の感じたそれではない。それが何かは、レース後には解っているのかも、しれない。この馬は、強い。それだけは覚えておいてほしい。とにかく、不思議だった。地味だ。然し強い。ルチアーナミノルよりは強いのだろう。ユタカが選んだのだから。が、そういうレベルじゃない、何かを、彼、ファンタジストから感じた。