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競馬 思い出の歴史

時代は移り変わる。けれども今も変わらぬことがある。それは武豊がトップを走り続けているということ。そして、彼は日々進歩しているということ。

キタサンブラック 漸く、第一歩

 圧勝だった。圧巻だった。完璧だった。完勝だった。快勝だった。人馬ともにパーフェクトだった。武豊キタサンブラックの競馬は危なげなかった。最初の1Fが13.3で次が11.3。田辺のワンアンドオンリーが予想通り行き、リアルスティールも行った。しかし、2頭とも競りかけることはなかった。そして、1000m通過が61.7と超スローペースに落とした上に、後続と2馬身以上差。既に勝負はあった。直線に入ると一頭だけ手応えが違った。ユタカはほとんど追わなかった。キタサンブラックは強かった。

 

 中距離GⅠを初制覇。完勝での戴冠。その上、並み居る強敵相手のジャパンカップを。これで漸く、世界への、そして、種牡馬への第一歩を踏み出した。時は中距離の時代である。各国最も重きを置くレースは2000である。現に、2000でのGⅠが多く賞金も高い。2400の凱旋門賞でさえも、現地ヨーロッパでは、以前ほどの価値はない。昔はヨーロッパでは長距離馬が主流であり、長距離レースも多かったものの、長距離レースは近代競馬においてほとんど重視されない。そのため、このJCを勝つ必要があった。そして、見事JCを制覇した。

 しかし、これを楽観視してはならない。本当の戦いはこれから。まだ、始まったばかりである。日本に敵はもういない。世界ヘ。そして、その先にある種牡馬への道。険しい道程の第一歩を踏み出した。