競馬 想い出の歴史

競馬といえば、武豊

2018-01-01から1年間の記事一覧

証明を

“不思議だった。何かを感じた。” 言い表し様のない感情を、その儘記した。小倉2歳が終わり、並みの馬でないことは判った。それと同時に、この馬を追ってゆこう。競馬を見てきて初めて、そう思った。そう決めた。どこまででも行くと。今日も、阪神にいる。今…

最強世代、復活へ

“最強世代” 彼らが3歳の時にはそう呼ばれていた。彼らが古馬になったと他の世代を蹴散らし、彼らだけでGⅠタイトルを総ナメすることを疑う人は誰もいなかった。彼らはあのとき、確かに強かった。3歳暮れの有馬記念では、サトノダイヤモンドがあのキタサンブラ…

生命(いのち)を賭けて

昨日はユタカのJRA通算4000勝、今日のスプリンターズステークス。これが今週の多くの競馬ファンの関心事だった。乗り続ける限り、最早、その総てが記録となる武豊のメモリアルと、選び抜かれた馬、騎手によって行われるGⅠ。競馬の華やかな一面である。華やか…

ジェニアル

前走のレース前までは多くの人が、ジェニアルが重賞を勝つとは思っていなかったと思う。かく言う私も、その一人である。 競馬は適性だ。どんなに潜在能力の高い馬であろうと、適性がなければ、勝てない。欧州の良血馬であろうと、日本の良血馬であろうと、そ…

クリンチャー

クリンチャーとジェニアルが今日、出走する。クリンチャーは5Rフォワ賞、ジェニアルは7Rパン賞。クリンチャーの出走するフォア賞は、凱旋門賞のステップレースとして、ニエル賞とともに日本人に馴染みのあるレースになりつつある。近年では、ナカヤマフェス…

夏が終わる

夏が終わる。夏競馬が、終わる。つまりは場開催も、今日で終わる。その前に。申し訳ない。結局夏の間に春の回想記を形にすることはできなかった。中京開催の間は、ほぼ毎日、競馬場へと足を運んでいたが、もう小倉も終わる。それは言い訳にはならない。休ん…

夏が来る

先週の上半期最後のGⅠ、宝塚記念は、和田竜二跨るミッキーロケットの勝利という大円団で幕を閉じた。宝塚が終わった。宝塚が、終わる。それはつまり、夏の訪れを、夏競馬の開幕を、意味する。夏競馬が、始まる。夏が、来る。中京が、福島が、やって来る。新…

スペシャルウィーク 〜あれから20年〜

先月、4月27日に、スペシャルウィークがこの世を去った。彼の死から、もう、一月(ひとつき)が経った。武豊をダービージョッキーにした馬、スペシャルウィーク。彼との出逢いがなければ、今の武豊は無かったと言っても過言でではない。武豊の騎手人生において…

強かった ~オークス回想~

強かった。圧勝だった。レースレコード2分23秒8。三冠馬。それは確実に見えてきた。前回とはうって変わり、後方からではなく、中団より前目でラッキーライラックをマークしていた。このオークスという年に一度、馬にとって一生に一度の大舞台において、桜花…

いざ、逆襲へ

完璧な競馬をし、完敗した。絶対的な、持って生まれた能力の差を、まざまざと魅せつけられた。桜花賞は、そんなレースだった。 牝馬クラシック戦線、緒戦。桜花賞。戦前、誰もがその馬との戦いだと思っていた。少なくとも、その馬の圧倒的な能力を疑う者は、…

想い出の歴史第二章 始動

色々あって、日本に戻ってきた。そして、私が筆を止めていた間、日本の競馬界では様々なことがあった。キタサンブラックJC敗北や、有馬でのラストラン。桜花賞で圧倒的1人気で完璧な競馬をしたラッキーライラックを差し切り、最後は流していたアーモンドア…