競馬 想い出の歴史

競馬といえば、武豊

クリンチャー

 クリンチャーとジェニアルが今日、出走する。クリンチャーは5Rフォワ賞、ジェニアルは7Rパン賞。クリンチャーの出走するフォア賞は、凱旋門賞のステップレースとして、ニエル賞とともに日本人に馴染みのあるレースになりつつある。近年では、ナカヤマフェスタやオルフェーブルがこのレースから凱旋門賞へと向かった。

 フォワ賞。今年は例年とは違う。昨年のブリーダーズカップターフの勝ち馬、ゴドルフィンのタリスマニック。同じくゴドルフィンの勝負服で、GⅠ馬のクロスオブスターズ。アイルランドダービーとイギリスのセントレジャーを制したカプリ。重賞で善戦を続け、鞍上クリスチャン・デムーロのウェイトトゥパリス。そして、3連勝でサンクルー大賞を制したヴァルトガイスト。今年は強者揃い。だが、凱旋門へを制すにはここで好走しなくてはならない。相手は手強い。そして何より、クリンチャー自体が今までの日本馬ほどの実績は、ない。然し、大事なことは日本での実績ではないことを、ジェニアルは教えてくれた。確かに、条件馬なら日本馬の方がレベルが高いと、武豊ペリエも言っている。だが、それだけでは、勝てない。適性がなければ、勝つことは難しい。日本ダービーには、東京2400にはディープやキンカメが強い様に、フランス向きやイギリス向きの血統というは、必ずある。クリンチャーにはロベルトの血が入っている。それはつまり、クリンチャーに、彼に、フランスの適性があるということではなかろうか。何れにせよ、ここでの競馬が凱旋門へと直結することは言うまでもない。ゆけ、クリンチャー。