競馬 想い出の歴史

競馬といえば、武豊

最後の一冠 エアスピネルと共に

 最後の一冠 菊花賞

エアスピネルが勝つとこのクラシックの間言い続けて来た。今更、変える筈がない。この菊花賞が最も可能性が高い。マカヒキが凱旋門へ行き、リオンディーズが引退。エアスピネルは距離適性の不安から2強と呼ばれている。でも、冷静に考えて単勝17.8倍は評価が低すぎやしなだろうか。皐月賞も6着とは差のある5着入線であった上に、ダービーでも一瞬先頭に立った。多くの人はエアスピネルマイラーだと思っているのかもしれない。けれども、良く考えてほしい。母父サクラバクシンオーキタサンブラックが去年菊を制した。もう、ステイヤー血統のスタミナ勝負のレースではなくなったのだ。そもそも、天才馬産家フェデリコ・テシオは短距離の血が入らないステイヤーは競走馬として実績を残しても、種牡馬として成功しないと言っているのだが。

 閑話休題。重要なことは菊花賞というGⅠはステイヤーのみの苛酷なスタミナ勝負のその世代の頂上決戦ではなくなった。器用な操縦性の高い馬が制すレースへと変貌を遂げたのだ。だから、声高々と私は言う。今度こそ、エアスピネルが勝つ。と。彼がGⅠ馬になる。と。そのため、神戸新聞杯であった。斬れ味ではサトノダイヤモンドには勝てないということを再確認できた。やらなくてもダメだと分かることをやってみてダメだというのは、違う。神戸新聞杯の結果で、先行力、操縦性の高さがエアスピネルの武器であることを再確認できた。

 エアスピネルは、武豊は、今日逃げる。スローペースで自らがレースを支配する。そして、勝つ。今日、武豊エアスピネルの真骨頂を見ることになるだろう。

 ユタカの熟練の技とエアスピネルの器用さが遺憾なく発揮される。