競馬 想い出の歴史

競馬といえば、武豊

ジェニアル

 前走のレース前までは多くの人が、ジェニアルが重賞を勝つとは思っていなかったと思う。かく言う私も、その一人である。

 競馬は適性だ。どんなに潜在能力の高い馬であろうと、適性がなければ、勝てない。欧州の良血馬であろうと、日本の良血馬であろうと、それは同じである。

ディープインパクトサラフィナ

 

サラフィナである。フランスオークスサンクルー大賞などGⅠ3勝を挙げた馬。そのサラフィナが母であるということ鑑みれば、当然だったのかもしれない。確かに、密かに期待はしていた。勝ち負けはしてくれるかもしれない、と。だが、それが現実になるとは、思いもよらなかった。確かにユタカの手綱捌きは凄かったが、彼自身の実力があってのこと。今度は斤量60キロ。日本では見られなくなった未知の重さ。それを撥ね退けて始めて、GⅠが見えくる。GⅠフォレ賞を一片の曇りもなく向かえられる。いざ、名血の意地を。ジェニアルここにありという姿を、見せてほしい。そして、その先には結果の出ない欧州向きの馬たちが続々と遠征する未来が、待っている。次の時代のパイオニアへ。道は歩くものではなく、作るものなのだ、と。

いざ、新時代への幕開けへ。