馬番5番名馬の予感 日本ダービーⅦ
エアスピネルの馬番5番。
武豊の馬番5番。武豊の馬番5番というとスペシャルウィーク、ディープインパクトの2頭が真っ先に思い出される。武豊の馬番5番はダービーでは3回。トウカイテイオーの時のシンホリスキー以外は名馬である。
武豊をダービー馬にした馬と武豊を三冠ジョッキーにした馬。どれだけ月日が経とうと武豊が伝説のジョッキーである限り彼を語る為には、決して欠かすことのできない名馬たち。数々の伝説を作った名手武豊。武豊を武豊たらしめる所以。
彼は言った。
“どんな馬に乗る時もどんな自分が不利でも、相手の強いの馬に何か不利があって80%しか力を出せずに自分が最高の騎乗をして120%の馬の力を出せたら勝てる。騎手が勝てないと言ったらもう騎手として失格だ。”
常にどんな状況でも勝ちに拘る。その姿勢が彼を日本ダービー5勝、天皇賞春7勝。という前人未到の大記録を打ち立てられたのだろう。
昨日ブラックスピネルで白百合ステークスを勝っていた。サンデーレーシングの馬である。社台のクラブ馬が回ってきた。馬も回ってくる様になった。もう態勢は整った。空前絶後のハイレベルと言われる日本ダービーで朝日杯そして3歳路線の屈辱を。京都で武豊展が行われている。その時彼は言った。
“ダービーのスペース空いてるのかな。”
と言った彼の目はリップサービスでなく真剣であった。“エア”という冠名。吉原毎文オーナーのダービー制覇の夢を。
いざダービー。