競馬 想い出の歴史

時代は移り変わる。けれども今も変わらぬことがある。それは武豊がトップを走り続けているということ。そして、彼は日々進歩しているということ。

キタサンブラックJCの先に

 春天にフロックなし

 天皇賞・春は実力がなければ勝つことできない。ファンの間でそう言われて来た。実際、このレース勝った馬たちは錚々たる顔ぶれである。スピードシンボリタケホープエリモジョージテンポイントグリーングラス。そして、シンボリルドルフイナリワンスーパークリークメジロマックイーンライスシャワーマヤノトップガンディープインパクトといった一時代を築き上げた名馬たちが名を連ねる。名馬の仲間入りを今年、キタサンブラックは果たした。そして、彼が種牡馬としての素質があることも以前述べた。 

history-of-remembrances.hatenablog.com

 

 後は彼がどれだけの栄冠を掴んで種牡馬入りするかである。いくら母父サクラバクシンオーだからといっても、流石に長距離GⅠだけでは種牡馬として前途多難である。その為にジャパンカップは勝っておくべきGⅠである。今回、ライバルたちの日本勢はジャパンカップという名に相応しい錚々たる顔ぶれが集った。ただ、例の如く外国馬は来ないのだが。

 

1枠2番ビッシュ   幸英明

2枠3番ゴールドアクター   吉田隼人

3枠6番ラストインパクト   川田将雅

5枠9番ディーマジェスティ   蛯名正義

7枠14番レインボーライン  クリストフ・ルメール

8枠16番リアルスティール   ライアン・ムーア

8枠17番 シュヴァルグラン   福永祐一

 

相手に不足はない。迎え討つキタサンブラックとコンビを組むのは最早、お馴染みとなった武豊。勝つべくして勝つ。そして、勝つべき戦いをしっかり勝ち切る。これが今までの100勝以上のGⅠを制した男の強さである。強い馬に乗れば、その馬はユタカによって更に強くなる。若くから、名馬と呼ばれる強い馬たちに跨って来た彼の凄さである。今年も、計算し尽くされたハナ差での勝利を飾った春天エアスピネル菊花賞も彼の卓越した技術に魅せられた一つである。

 彼の強さを疑う者はもはや、いない。彼が強いことはもはや、言うまでもない。逃げても良し、控えても良しという自在な脚質。そして、操縦性の高さ。一瞬の切れ味はないものの、長く良い脚を使える。その彼をユタカの技でJC戴冠へ。現役最強馬の称号を掴むために。これを勝てば、年度代表馬が見えてくる。そして、来年の凱旋門賞への挑戦という夢も広がる。

 50年近く馬主として、非社台系の中小牧場の馬を買い続け、競馬界の生産の裾野を支え続けたことは、日本競馬界にとって、何物にも代え難い、計り知れない功績である。中小牧場を存続させること。それは則ち、多様血統を残すことである。競馬が血統を残して行くために、ブラッドスポーツとして、血の飽和を防ぐために中小牧場は必要不可欠である。競馬ファンは日本競馬界を支えているのは、社台ではなく中小牧場であることを忘れてはならない。そして、その中小牧場を成り立たせるには、必ず、それを支え続ける人が必要である。それを北島オーナーは50年近くも続けて来た。そして漸く、去年、GⅠを初めてGⅠを制した。

 そして、30年間の殆どをトップジョッキーとして第一線で活躍し、女性にまで競馬ファン層を拡大し、競馬のイメージを変え、時代を象徴する名馬には、いつもその鞍上には彼がいた。彼を抜きにしては日本競馬を語ることは最早できない。ジョッキーとして、30年間、競馬界を支え続けて来た彼。武豊。競馬といえば、武豊。競馬を知らない人でも、武豊の名前は知っている。そこからも、彼の偉大さが分かる。

 この競馬界を支えて来た男たちが、日本競馬界の往年の夢であり、日本競馬界50年来の悲願である凱旋門賞を制する。そんな姿を見てみたい。そのために、先ずJCを。そして、有馬を。確かに、敵はリアルスティールラストインパクトシュヴァルグランゴールドアクターといった歴戦の古馬に加え、ディーマジェスティやビッシュといった3歳勢と手強い。けれども、これを乗り越えなければ、凱旋門は見えて来ない。そのために、先ず目の前のJCを。日本の頂きを。昔はピンクの帽子の多かった武豊も、最近は内枠が多い。最内1枠1番から、いざ、JC制覇へ。世界へと、凱旋門賞へと続く道が、その先にはある。

いざ、JCヘ